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東北インターナショナルスクールで勤務経験のある講師による学校紹介&体験談


このページでは、東北インターナショナルスクールで日本語教員として勤務していたインターママ英会話の講師による学校紹介と経験談をご紹介します。

色々な口コミを頼りに東北インターナショナルスクールへの入学を検討されているご家庭にとって、少しでも参考にしていただける事があれば幸いです。

※1人の教員としての経験、視点でのご紹介となりますので、実際の状況とは相違する部分がある場合もございます。詳しい現在の状況につきましては、東北インターナショナルスクールに直接お問合せ下さい。

以下、目次の中の気になる項目をクリックしていただくと、その箇所にジャンプできます。

1. 入学方法、入学準備について

アプリケーションを出す際、学力で線引きされて落ちるということはありませんが、英語のテストはあります。
どのくらい英語ができるかを見られますが、これは入学後に英語のサポートを正しいレベルと方法で提供できるようにするためです。EAL (English as an Additional Language)といって、英語がネイティブレベルでない子ども・生徒たちの英語のサポートを指します。

英語があまりできなくてもこのような制度があるので、ペラペラでないと入れないと思う必要はありません。ただ、入学準備としては、英語がわかるに越したことはありません。挨拶やアルファベット、数え方など基本ができていると授業の理解はスムーズです。小学校からの入学であれば英語があまりできなくても入れますが、高校からとなると英語での授業についていくのがかなり厳しくなります。

2. 外国人生徒と日本人生徒の比率 

幼稚園から高校までの全体を見ると日本人はやはり多いですが、日本人生徒と外国人生徒の比率は学年によってかなり違います。ある学年は日本人と韓国人が大多数、ある学年は純粋な日本人が2割程度といったような感じです。

3. 外国人の保護者の方々はどういう人達か

外国人の保護者は気さくでフレンドリーな方が多いです。特に欧米の方はフレンドリーな方が多い印象です。
中学や高校の面談の経験を振り返ると、「うちの子どうやったら成績伸びますか…」といった心配を話すよりは、冗談を時々言いながら笑って会話をする方が多かったように思います。

欧米以外で多いのは韓国人です。韓国人同士のママ友コミュニティは仲が良く、よく交流している印象があり、PTAで活躍してくださっている方も多いです。日本語がペラペラの韓国人の方もいて、日本人とも仲がいいです。

外国の方は、旦那さんのお仕事の関係で日本に来ている方がほとんどかと思います。職業は、パイロットや半導体関連のお仕事、大学の教授など様々です。

4. 両親とも日本人の家庭はどういう人達か 

日本人の保護者は、ご自身が海外経験・留学経験がある方もいれば、英語が全くわからない方もいます。自分は英語を話せないけど子どもが学校で英語を学んでいて子どもの方がわかっているなんてこともあります。

PTAで活躍してくださっている方も多く、学校の大きなサポートになっています。PTAは縁の下の力持ち、学校行事ではPTAの方がいて成り立っています。多くのインターナショナルスクールでもそうだと思いますが、この学校のすばらしいところは、PTAの方が積極的にお手伝いをしてくださるところです。

私が通っていた地元の日本の学校ではPTAをやりたがる親がいなかった印象が強いので、ここのインターナショナルスクールでは、お母さんたちが生き生きとPTAに参加されている姿がとても素敵だと思いました。

5. 先生はどういう人達か 

先生は世界中のいろいろな国から来ています。アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、アフリカ、オーストラリア、アジア等。日本語が上手な先生もいて、日本が好きな人も多いです。日本語での会話はできなくても、日本のアニメや文化に触れるのが好きだったり、日本のいろいろなところに旅行に行ったりしている先生もいます。
皆優しく、理解力のある人たちです。変化の多い職場でよく助け合い、理解を示し合う、そんな先生たちです。

6. 外国人の同僚の先生達に対して感じた印象

一緒に働いた外国人の先生たちは皆優しかったです!不思議なくらい優しい人たちが集まっていました。
違った意見を持っていてもリスペクトを持って接していて、さすが教育者だなと常々思っていました。外国人はよくジョークを言うので、ミーティングでもカジュアルな会話でもジョークで笑い合えるのはとてもよかったです。多様な個性を持つ先生たちの姿は、生徒たちにとって「個性を尊重する大切さ」を学ぶきっかけにもなっていると思います。

7. 保護者と学校の先生が会話をする場面はどのような場面があるか 

年に何回か面談と授業参観があります。また、学校行事や「カリキュラムナイト」のように授業外の行事で保護者が参加する機会があります。カリキュラムについて説明を聞いたり、子どもの発表を聞いたり見たりする機会があり、そういったところで先生たちと直接話すことができます。

普段の連絡手段は電子で、メールか他のツールを介して先生と連絡を取ります。近年はToddleというアプリを使っています。Toodle上で子どもたちの成績がつけられたり、授業の様子が写真や動画などでアップされたりします。私が勤務している間にそういったツールが変わり、変更が比較的多いので、先生も保護者も柔軟に対応する必要があります。

8. 保護者同士での会話の機会はどんな場面があるか 

保護者同士では学校行事や先程触れた「カリキュラムナイト」のような機会にも話すことができますし、率先してPTAに入ると日頃保護者同士での交流が増えると思います。

学校までお迎えに来る保護者の方は、学校の前で子どもたちが出てくるのを待っている間に話していたり、子ども同士で遊んでいる間、親同士で話していたりという場面もよく見受けられます。子ども同士が仲良く遊んでいて親も仲良くなるということはよくあると思います。また、授業参観があったり、クラスによって保護者が招待される子どもの発表を見る時間もあったりするので、そこでも親同士や親と先生との接点はありますね。

9. 保護者面談では、どのような形式で、どのような質問をしたり、質問を受けたりされたか 

面談では、まず保護者や生徒が先生に対して質問がないか聞く先生が多いです。授業で困っていること進路で不安に思っていること学校全般のことなど何でも聞くことができます。

質問がなければ「ないです」で全く問題ないです。面談は時間が限られていてとても短いので、そこの時間だけでたくさん深堀りして長く話すことはできませんが、できるだけ答えられるようにしています。先生から生徒や保護者に対しては、今勉強している単元の説明だったり、今後の学習の予定だったり、成績の話などがされるのが一般です。

成績と宿題は先程ふれたToddleというアプリ上で確認でき、面談のときに現状についてや今後のテストや課題などでどう成績がつけられてスコアが変わっていくかなどを聞くことができます。

10. カリキュラム、授業内容、授業の進め方

東北インターナショナルスクールは、IB(International Baccalaureate/国際バカロレア)というカリキュラムのため、幼稚園・小学校から探求型の学びに重点を置いています。

先生がすべて解き方や答えを言うのではなく、自ら疑問をもって探求して答えを探し考えるといったようなイメージです。授業内で発表の機会も多いです。プレゼンテーションやディスカッションがよくあるのは、日本の学校と大きく異なる点だと思います。社会や理科の教科書が渡されてクラスで読んで先生の話を聞いて板書をノートにまとめる、といった形式ではなく、導入として動画を見たり写真を見たりした後、疑問を持ち、自分で調べたり様々な学習活動を通して学んでいくといったような感じです。

先生もどんな質問を投げかけて考えさせて、どんな活動を取り入れて、プロジェクトはどうするかなどといった準備にかなり頭を使い、 先生もやりながら学んでいきますね。なので、同じ単元でもその年によって変わってきて、何年も同じ内容を同じ活動で決まったテンプレートでやっているわけではないのが良いかもしれません。先生たちは子どもたちがlife-longe learners(生涯学び続ける人)になれるように学習をサポートし、工夫しています。

11. 東北インターナショナルスクールのユニークだと感じた部分

東北インターナショナルスクールは、学校行事が楽しいことが特徴として挙げられます。
特に年度の最後に行われるミュージカルは、オーディションから練習、裏方の準備、リハーサルなど時間をかけて取り組みます。

生徒、先生、保護者などたくさんの人が携わって準備をします。音楽の先生やいろんな教科の先生が携わり、衣装の準備はPTAの方が、小道具などはアートの先生や生徒たち、というように総出で準備します。本番は学校外の人たちも見ることができ、会場が満席になるほど人が集まります。それほど見ごたえがありますし、先生や保護者にとっては成長が見られて感動する瞬間でもあります。

12. 東北インターナショナルスクールの生徒たちに対して感じた印象

前述で挙げたミュージカルですが、率先してオーディションに参加する生徒たちが毎年いることにいつも感心します。「恥ずかしい」ではなく、楽しい、やりたいという気持ちがひしひしと伝わってきます。歌うことや演技などが好きな子が多く、ミュージカルのオーディションやリハーサル、本番では堂々と歌い、演技をしていて、ただただすごいなと圧倒されます。

日頃の学校での様子でも、自己表現が積極的な印象があります。先生との距離が比較的近く、先生に対して親しみをもって話すような印象があり、質問があったら手を挙げて聞いたり、生徒や子どもたちが自分から話しかけに行ったりすることがよくあります。

全校集会や卒業式は日本の一般の学校とかなり違うかと思います。拍手をしたりする場面では、”フ~!!”と言って声を出して喜んだりしますし、かなり盛り上がります。

13. 東北インターナショナルスクールの子供達の卒業後の進路について

卒業後は日本の大学に進学したり、海外の大学へ行ったり、道はさまざまです。選択肢が多い分、悩むことも多いかもしれません。

IB のプログラムを通してつく自信や見えてくる進路などがもしかしたらあるかもしれません。日本の大学に行きたいのか、海外の大学に行きたいのか、何になりたいのか、どんなことをしたいのか、様々なことを考えて調べて、先生たちや卒業した先輩たちに聞くのがいいと思います。東北インターナショナルスクールのいいところは、先輩後輩が年齢関係なく仲が良い点です。悩んだ時に年上の生徒や卒業生に聞けるのはメリットと言えますね。

14. 日本の教育システムでは感じないであろうと思われるインターナショナルスクールに子供を通わせる事で考えられる苦労や、大変だと思われる事

保護者の方が英語を話せれば苦労はないかもしれないですが、英語がわからない場合、先生から送られてくる連絡を理解するのに苦労されることはあるかと思います。東北インターナショナルスクール含め、多くのインターナショナルスクールでは、先生からの連絡は大事なことも英語の文章でメールが送られてきます。時々日本語でも送られることはありますが、基本英語なので、学校のことを把握する上で英語は大きな壁となってくるかもしれません。

これはインターナショナルスクールによって違うかもしれませんが、東北インターナショナルスクールでは、日本の学校のような厳しい校則はないので、それが大変なこともあるかもしれません。たとえば、スマホに関する明確なルールは以前はありませんでした。もちろん授業中は使ってはいけませんが、授業で電子機器を使った活動をするために先生が許可をすれば使えるといったざっくりとしたルールみたいなものはありました。それが、先生の間で話し合われ、先生と保護者の間でコミュニケーションもあり、こうした方がいいとう明確なルール(学校ではポリシーと言っています)ができあがりました。

金曜日以外は休み時間もスマホをいじっていはいけない、など明確な線引きがされるようになり、これは生徒の学習と態度に良い影響があると考えられますが、突如ルールが付け加わったり変更されたりと、変化に不満が生まれることもあります。先生たちは生徒を守るために考えて話し合いを重ねていますが、変更が多々あることは心構えとして覚えていると対応が比較的容易になるかもしれません。

15. インターナショナルスクールでの勤務経験を通して感じたインターナショナルスクールの小学校に子供を通わせる事のメリット、デメリット

メリットは、少しでもグローバルな環境で学習できることかと思います。言語は使うことで自分のものになっていくと思うので、友達や先生と話すときに使う言語が英語であれば、英語での感覚が少しずつ身についていきます。

そこでネイティブくらい話せるようになるかは人それぞれですが、英語への抵抗がなくなるのはかなりのメリットかと思います。オーストラリアから来た友達がいれば自然とオーストラリアへの興味が湧いたり、韓国から来た子がいれば韓国に自然と興味が湧いたりすると思います。自然と視野が世界へと向いて広がるというのはあると思います。

他のメリットは、自己表現がしっかりできるようになることです。私自身、こどものときは地元の公立の学校に通っていたのですが、発言がしづらかったり、発表がこわかったり、人の前に立つことは恥ずかしかったです。クラスもそういった子が大半だったので、それが普通かと思っていました。でも多くのインターナショナルスクールでは、子どもたちが積極的に発言するし、ミュージカルなどで生き生きと歌うし、プレゼンテーションを堂々とこなすし、自分をしっかり出しているなぁと思うことがよくありました。

もちろん恥ずかしがり屋さんや口数の少ない性格の子もいます。そういった子たちがハロウィンで仮装していたりするところを見ると、なんだか可愛くて普段見られない姿を見れたことに嬉しくなります。

デメリットですが、これは他のインターナショナルスクールに共通するという事ではなく、東北インターナショナルスクールでの経験からのお話になりますが、変化や急なお知らせが多い事が挙げられると思います。

成績を付けるツールについて触れましたが、私が働いていた6年間で3回ほど変わりましたし、学校のイベントの日にちが変更になったり、校外学習のお知らせが突如来たりもします。私自身校外学習を計画する側として経験していますが、授業を準備していると、効果的な学びのためのアイディアが出てきて、学校の中で授業をしているより、学校外で学べる良い機会を発見してそっちの方が子どもたちのために良いと判断することがあります。日程の調整やバスの手配などで少し時間がかかり、連絡が1ヶ月前になったりします。連絡が突然すぎるという苦情が来たことはありませんが、年間のスケジュールに書いていないことが行われることはあるので、そういったことを知っているといいかもしれません。

他のデメリットとして、インターナショナルスクールに子供を通わせられる多くの保護者が気になるところかと思いますが、言語の習得です。
グローバルな環境で学習できることがメリットだと話しました。ただ、英語がネイティブのように話せるようになるかと言ったら、そうとも言いきれません。英語の理解は上がりますし、英語が話せない状態で入ってきて英語が得意になる子はたくさんいます。でもインターナショナルスクールに入れたら必ずネイティブ並みに英語ができるようになるとは言いきれません

特に東北インターナショナルスクールのように、入学時の英語レベルがあまり問われないようなインターナショナルスクールの場合、英語は上がっても、日本語の方が得意であり続ける、楽ということはありえると思います。両親が日本人の場合は特にそういうケースがあります。

また、インターナショナルスクールではどこも同じだと思いますが、学校で英語をたくさん使うために、逆に日本語が落ちてしまうこともあります。英語と日本語両方が高いレベルになることに絶対的期待を最初から持たれる事はおすすめしません。目標を持つことはとてもいいことですが、環境は様々ですし、また、学びのペースや得意分野などは子どもたち一人一人違います。
思っていたのとは万が一違っても、その子の強みを伸ばすことをまず考えられると良いと思います。




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