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マレーシアの名門インターナショナルスクールSCIPS卒業生によるSCIPS紹介(&体験談)


このページでは、マレーシアの名門インターナショナルスクールSCIPSの卒業生であるインターママ英会話の講師によるSCIPS紹介(&体験談)をご紹介します。

色々な口コミを頼りにSCIPSへの入学を検討されているご家庭にとって、少しでも参考にしていただける事があれば幸いです。

※1人の卒業生としての経験、視点でのご紹介となりますので、実際の状況とは相違する部分がある場合もございます。詳しい現在の状況につきましては、SCIPSに直接お問合せ下さい。

以下、目次の中の気になる項目をクリックしていただくと、その箇所にジャンプできます。

1. 自己紹介

私は日本で生まれ、小学2年生まで日本語だけの環境で育ちましたが、ある日を境にマレーシアのペナン島にあるSCIPS (St. Christophers International Primary School) というインターナショナルスクール(小学校)に通うことになりました。
当然ですが、授業も友達との会話も先生とのやり取りも、すべて英語で、最初の頃は何を言われているのか半分も分からない日が続きました。それでも不思議なもので、子どもは慣れます。Year 6を終える頃には、クラスで普通に議論に加わり、発表もこなせるようになっていました。

マレーシアに移住する上で、私の両親が下した大きな決断についても触れておきたいと思います。私の両親は、日本語と英語の両方を同時に伸ばすのは難しいと判断し、英語に集中する方針を取りました。当時、二言語環境で育つ子どもがどちらの言語も年齢相応に習得できず、中途半端になってしまう「セミリンガル」の問題が語られるようになっていた時期でした。どちらも中途半端になるくらいなら、どちらかを徹底的に育てる方が子どものためになる。そういう考え方のもと、私の両親は英語を優先する方針を取りました。これは家庭によって判断が分かれるところだと思いますが、私自身はこの決断を下してくれた事に感謝しています。

2. SCIPSとはどんな学校か

SCIPSはペナン島にある英国系のインターナショナル小学校です。全校生徒は約600名で、1学年あたり最大3クラス、1クラス最大25名という規模です。マレーシアのインターナショナルスクールの中では中規模といったところでしょうか。

この規模感が、学校の雰囲気に大きく影響していました。先生は生徒の名前をちゃんと覚えていますし、学年をまたいで顔見知りになることも多い。大きすぎず小さすぎない、家庭的な環境でした。

生徒の国籍は多様で、私が通っていた頃はイギリス、ドイツをはじめとするヨーロッパ系の駐在員の子どもたちが多くいました。ただ、駐在員家族は親の任期が終わると帰国してしまいます。仲良くなった友達がある日突然「来月帰国することになった」と言い出す——これは言わずもがなインターナショナルスクールで育つ子どもが必ず経験する、独特の切なさのひとつです。

先生はほぼ全員がイギリス出身でした。若い先生が多く、海外での教職を経験するためにマレーシアに来ているケースが多かったようです。授業はすべて英語で行われます。

3. IPCカリキュラム

SCIPSが採用しているのはIPC(国際初等カリキュラム)と呼ばれるカリキュラムです。教科ごとに独立して学ぶのではなく、ひとつの「テーマ」を中心に、複数の教科を横断して学ぶのが特徴です。

具体的にイメージしていただくために、ひとつ例を挙げましょう。Year 4のテーマは「チョコレート」でした。カカオの産地を世界地図で確認しながら地理を学び、フェアトレードの仕組みを通じて輸出入や経済格差を学び、自分だけのチョコレートレシピを書くことで説明文の書き方を学ぶ。ひとつのテーマを入口にして、気づけばさまざまな教科の知識が結びついている、という感じです。

日本の小学校では「勉強している」という感覚が強くありました。教科書の内容を覚えて、テストで答える。それ自体が悪いわけではありませんが、「この知識が現実のどこにつながっているのか」が見えにくかったのです。IPCはその点がまったく違いました。チョコレートがどこから来るのか、誰が作っているのか、なぜ値段に差があるのか。学んでいる内容が現実の世界と直結していて、「だから面白い」という感覚が自然に生まれました。

それに加えて、「好きなだけ深く調べていい」という自由さも大きかったです。日本の学校では、理解が早くてもクラス全体のペースに合わせることが求められ、先に進めませんでした。SCIPSでは、できる子はどんどん先へ進むことができましたし、先生もそれを喜んで後押ししてくれました。学ぶことが楽しいと感じられるようになったのは、このカリキュラムのおかげです。

毎週末には「ラーニングログ」という課題がありました。その週のテーマについて自分が興味を持った方法で調べて、見開き2ページにまとめてくるものです。形式は自由で、絵を描いてもよし、文章でまとめてもよし。親も一緒に取り組むことが前提とされており、これが家庭での学習習慣を自然に生み出す仕掛けになっていました。

4. 休み時間と学校生活

クラスの人数が少ないこともあって、休み時間はクラスみんなで遊ぶ文化がありました。特定のグループだけで固まるというより、クラス全員が一緒になって騒いでいることが多かったです。

定番だったのは「フォースクエア」というボールゲームです。地面に4つのマスを描いて、それぞれのマスを守りながらボールを打ち合うゲームで、ルールはシンプルなのに奥が深く、毎日のようにやっていました。ケイドロや、モノポリーのカードゲームも人気でした。モノポリーはほぼ毎回途中で終わっていましたが、それはそれで毎回盛り上がっていました。

多くのインターナショナルスクールがそうだと思いますが、放課後のプレイデートについては、子ども同士だけでは成立せず、特に小学校の年齢では、親が相手の親と連絡を取り合って日程を調整する必要があります。親が英語でコミュニケーションを取れないと、子どもは学校外の社会生活から取り残されてしまいます。授業の中だけでなく、放課後に友達と過ごす時間の中でこそ言語は育つものです。親のコミュニティへの参加は、思っている以上に重要なことです。

5. SCIPSが私に与えてくれたもの

一言で言うなら、「学ぶことが楽しい」という感覚です。
日本の学校にいた頃も、勉強が嫌いだったわけではありません。ただ、学んでいる内容が現実とどうつながるのかが見えにくく、「こなしている」という感覚になりがちでした。SCIPSでは、興味があれば好きなだけ掘り下げることができ、先生もそれを喜んで後押ししてくれました。この経験が、学ぶこと自体を好きになるきっかけになったと思っています。

チームでプロジェクトに取り組む経験も、今となっては大きな財産です。誰かと一緒に何かを作り上げること、意見が違ったときに話し合うこと。こうしたことが日常の授業の中に組み込まれていましたし、人前で発表することも当たり前だったので、プレゼンテーションへの苦手意識は自然となくなっていきました。

そして何より、英語ゼロから始まって、Year 6を終える頃には普通に議論に加わり発表もできるようになった、その体験そのものが大きかったと思います。「自分は新しい環境でもやっていける」という感覚の土台を、このSCIPSでの4年間が作ってくれました。

6. 保護者の方へ

マレーシアのインターナショナルスクールは、子どもに豊かな経験を与えてくれる場所です。
ただ、これはどこのインターナショナルスクールでも言える事だと思いますが、「入れれば何とかなる」と思っていると、少し違うと感じるかもしれません。

英語は、英語の環境に置かれればある程度は身につきます。ただ、授業でしっかり活躍できるレベルに達するには、家庭での継続的なサポートが欠かせません。入学前からの準備、家での読書習慣、学校のテーマに合わせた家庭学習。こうした積み重ねが、英語力を高めます。
私の家庭の場合ですと、例えば、学校のテーマに合わせた本を親が探してきてくれ、帰宅後に一緒に読み、知らない単語に線を引いて、意味を一緒に調べてくれたり、英語での作文練習、週1回の英語クリエイティブライティングクラスに通わせてくれたりしました。また、英語の壁にぶつかって自信を失ってしまわないよう、得意な事を伸ばしてくれる事にも力を入れてくれました。具体的には、算数が得意だった私の為に、KhanAcademyを使って学年より先の内容を先取りし、数学コンクールにも参加させてくれました。英語がまだうまくいかない時期でも「算数なら誰にも負けない」という場所があることが、精神的な安定につながりました。

また、前述の通り、親同士のつながりも思った以上に重要です。子どもの放課後の社会生活を有意義なものにできるかどうかは、親が英語でコミュニティに関われるかどうかに大きく依存します。子どもだけでなく、親も一緒にその環境に飛び込む姿勢が、子どもの適応を大きく後押しします。

そして最後に、子どもが「やりたい」と思っている気持ちを大事にしていただきたいと思います。その気持ちを出発点に、親も一緒に関わっていく。それがインターナショナルスクール生活を、本当に実りあるものにする一番の近道だと感じています。

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