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マレーシアの名門インターナショナルスクールPOWIIS卒業生によるPOWIIS紹介(&体験談)


このページでは、マレーシアの名門インターナショナルスクールPOWIISの卒業生であるインターママ英会話の講師によるPOWIIS紹介(&体験談)をご紹介します。

色々な口コミを頼りにPOWIISへの入学を検討されているご家庭にとって、少しでも参考にしていただける事があれば幸いです。

※1人の卒業生としての経験、視点でのご紹介となりますので、実際の状況とは相違する部分がある場合もございます。詳しい現在の状況につきましては、POWIISに直接お問合せ下さい。

以下、目次の中の気になる項目をクリックしていただくと、その箇所にジャンプできます。

1. 自己紹介

私はマレーシアのペナン島にあるSCIPS (St. Christophers International Primary School) というインターナショナルスクール(小学校)に通い、その後、同じくマレーシア・ペナン島にあるPOWIIS (Prince of Wales Island International School)に中学1年生(Year 7)から高校卒業(Year 12)まで通いました。SCIPSについてのご紹介は、別記事をご参考になさって下さい。
ここでは、POWIISでの体験をシェアさせていただきます。

2. POWIISとはどんな学校か

POWIISはイギリス系のカリキュラムを採用した学校で、中学課程(Year 7〜9)を経て、IGCSEAレベルという英国式の資格試験を取得する形になっています。IGCSEもAレベルも日本ではあまり馴染みのない名前かもしれませんが、イギリス、オーストラリア、カナダ、シンガポールなど英国式教育を導入している国々では広く通用する資格です。

POWIISの特徴のひとつが、寮制度です。一部の生徒は学校内の寮に入って生活しており、24時間ともに過ごす中で独特の強い仲間意識が生まれていました。多数派は私のような通学生でしたが、寮生たちのコミュニティは傍から見ていても結束が強く、学校全体の雰囲気にも良い影響を与えていたと思います。

学校の文化を語る上で外せないのが、パフォーマンスアーツへの力の入れ方です。毎年、大規模なミュージカルが上演されるのですが、舞台に立つ俳優はもちろん、大道具、オーケストラ、メイクに至るまでほぼすべてを生徒が担います。また毎週、生徒による音楽パフォーマンスの時間があり、私の学年には自分たちで活動するバンドも存在していました。

近年、グローバルな教育の場ではGPAや試験の点数だけでなく、リーダーシップ、音楽、スポーツ、ディベートといった活動を通じた人間的な成長、いわゆるホリスティック教育への注目が高まっています。インターナショナルスクールはその点で、日本の学校では得にくい多様な機会を提供してくれる環境です。POWIISもその例外ではなく、成績を追いながらも、それ以上のものを育てようとする姿勢が随所に感じられました。

英語を母語としない生徒向けには、EAL(English as an Additional Language)クラスが設けられています。英語力が一定の水準に達していない生徒が在籍し、通常の授業と並行して英語の習得を進める仕組みです。

3. チューターグループとハウス制度

1日のスケジュールは、朝のチェックインから始まります。その後2コマの授業、休憩を挟んでさらに2コマ、長めの昼休みとチェックイン、午後に1コマ、そして課外活動という流れです。

チェックインで集まるのが「チューターグループ」です。日本のホームルームに近い仕組みで、1グループ約10名の生徒に対して1名のチューターがつきます。勉強のことから個人的な悩みまで何でも相談できる存在として位置づけられており、担任の先生というよりも、生徒の味方として機能しています。

私のチューターはYear 7から10まで同じ先生が担当してくださいました。とても信頼できる方で、学校の方針よりも生徒一人ひとりの立場に寄り添うことを大切にしてくださっていました。卒業後に日本に戻ってからも折にふれてメールで近況を報告していて、先週はペナンを訪れた際にパートナーを連れてコーヒーを飲みに行ってきたところです。

チューターグループはさらに「ハウス」と呼ばれる大きなグループに属しており、ハウス対抗でポイントや競技を競います。ちょうど『ハリー・ポッター』のグリフィンドールやスリザリンのような仕組みです。特にスポーツ・デーは盛り上がりました。各ハウスのカラーに合わせたスポーツウェアを全員が着て競技に臨むので、グラウンドが色とりどりに染まります。学年を超えた縦のつながりが生まれるのもこの制度のおかげで、上級生と自然に話す機会が多かったのも良い思い出です。

4. カリキュラムと学習環境

Year 7から9の中学課程では学校独自の内部評価で成績がつけられます。Year 10からはIGCSEの準備が始まり、Year 11の終わりに試験を受けます。IGCSEでは9科目を履修し、理系・文系を問わず幅広い教科を学びます。その後Year 12〜13のAレベルでは3〜4科目に絞り込み、より深く専門的に学ぶ形です。広く学ぶ中学段階から、進路に向けて専門性を高めていく高校段階への移行は、日本の教育制度とも共通するイメージがあります。

私自身はIGCSEでA*を5科目、9評価を6科目取得し、A-LevelでもA*を4科目取得しました。同学年にも同様の成績を収めた友人が複数いて、全体的に学力が高い生徒に囲まれてました。

先生方は試験対策に非常に長けており、何が出題されやすいか、どう答えれば点数につながるかを丁寧に教えてくれる方が多い印象でした。マレーシアの中華系家庭では学業成績をとりわけ重視する傾向があり、それが学校全体の雰囲気にも影響していたのかもしれません。

マレーシアのインターナショナルスクールの多くはIGCSEを採用していますが、UplandsのようにIBカリキュラムを採用している学校もあります。IBはより論文や探究型の学習が中心で、大学の入学においても異なる評価を受けることがあります。どちらが優れているということではありませんが、進学先を見据えた上でカリキュラムを選ぶことが重要です。

5. 放課後の活動

POWIISでは課外活動への参加が求められており、スポーツは特に重視されていました。さまざまなスポーツチームがあり、チームスポーツを通じた仲間意識の醸成が学校文化の一部になっていました。

私はというと、スポーツがあまり得意ではなかったので、ディベートチームに所属しました。WSC(World Scholar’s Cup)という国際的なアカデミック競技に参加し、クアラルンプールで他校の生徒たちと交流しました。WSCは純粋なディベートというよりも、幅広いテーマについてチームで知識を競い合う形式です。他校の生徒と交流する楽しさもありましたが、正直なところ参加者の多くがWSCのマスコットであるアルパカのぬいぐるみを目当てにしていた部分もありました。当時はそのアルパカを持っていることが一種のステータスで、みんな必死でした(笑)。

またLEOクラブ(ライオンズクラブのジュニアー版)の部長も務めました。地域社会への貢献を目的とした団体で、コロナ禍には地元の病院にマスクやPPEを寄付するクリスマス募金活動を企画しました。

6. 友人関係と学校の文化

SCIPSの頃は欧米系の生徒が多かったのですが、POWIISに上がる頃になるとその構成はかなり変わっていました。欧米系の駐在員家族は子どもが中学校に上がるタイミングで本国に戻るケースが多く、中高校では中華系マレーシア人の生徒が大多数を占めていました。

全体的に裕福な家庭の生徒が多く、いじめのような問題はほとんど見聞きしませんでした。ただ、裕福さゆえの独特の文化もありました。免許を取ったその日からポルシェで登校してくる同級生がいたのは、今でも記憶に残っています。日常的にも、外食や遊びにかけるお金の感覚が日本の高校生とはかなり違う場面が多くありました。親が子どもとの時間をお金で補おうとする、いわゆる「豊かさの中の放置」とでもいうべき状況の子どもも見受けられました。

国籍別に固まる傾向は確かにありました。英語にまだ慣れていない状態で入学してきた生徒は、どうしても同じ言語を話す仲間と過ごす時間が長くなります。日本人グループも同様で、日本人同士で固まっていることが多かったです。私自身は日本人グループよりも地元の友人と過ごすことの方が多かったのですが、それはグループ内の雰囲気が自分には合わなかったからというのもあります。体型についてのさりげないコメントが飛び交うような場面があり、居心地の悪さを感じることがありました。言語の問題以上に、そういった文化的な肌感覚の違いが、自然とグループを遠ざけることになりました。

7. 卒業後の進路

同期の多くは、イギリスオーストラリアの大学へ進学しました。King’s College London、Imperial College London、University College London、London School of Economics といった名門校に進んだ友人も多く、全体的に進学先のレベルは非常に高かったと思います。

これはA-Levelという資格の性質とも関係しています。A-Levelはイギリスをはじめとして、オーストラリア、カナダ、シンガポールなど英国式の教育制度を持つ国々では広く評価されており、これらの地域の大学を志望するのであれば、Aレベルの成績はそのまま出願に使えます。

一方で、アメリカの大学を志望する場合は注意が必要です。Aレベルの履修科目や成績、予想成績も学力資料として評価されますが、大学によっては、それとは別にSATまたはACTの提出を求めています。実際、アメリカの大学を志望していた友人たちは、在学中に自分でSATの準備をしていました。アメリカ内でもSAT・ACTを必須とする大学、任意とする大学、入学審査に使用しない大学があるため、志望大学ごとの出願要件を確認する必要があります。どの国・大学を目指すかによって在学中に準備すべき内容が変わるため、志望先は早めに意識しておくことをおすすめします。

8. 保護者の方へ

POWIISは学業においても課外活動においても高い水準が求められる学校ですが、子どもを多方面から成長させてくれる環境だったと感じています。試験対策に強い先生方がいる一方で、ミュージカルやスポーツ、ボランティア活動を通じた人間的な成長も大切にしている。その両方が共存しているのがこの学校の特徴です。

年齢が上がってから英語環境に入ることの難しさは、想像以上に大きいです。私の周りでも、追いつくために1学年下げて入学した生徒が複数いました。先述の通り、学校にはEALクラスという受け皿がありますが、個人的な意見として、EALだけで十分だとは思っていません。会話ができることと、授業で活躍できることは別の話です。EALに籍を置きながらも、なかなか通常クラスに移れないというケースも実際に見てきました。必要であれば塾や個別指導を積極的に活用して、早めに学力面での英語力を底上げすることを強くおすすめします。

また、進路を考える上では、お子さん自身が主体的に選択できるよう早い段階からサポートしてあげてほしいと思います。将来どの国の大学に行きたいか、そこではどの資格が評価されるか、何を学びたいか、そのためにはどの科目を選択すべきか。これらは互いに関連していて、中学のうちから意識しておくべき問いです。答えを決めてあげるのではなく、一緒に考えてあげる姿勢が、長い目で見たお子さんの成長につながると思います。

こちらの講師によるマレーシアのペナン島にあるSCIPS (St. Christophers International Primary School) というインターナショナルスクール(小学校)での体験談、ご紹介記事もよろしければ、ご参考になさって下さい。





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